新入社員研修における PRAISECARDの効果とは
公開日:
カテゴリ:- コミュニケーション
- 人材育成
企業が行う新入社員研修には、「個人スキルの向上」を目的とした基本的なビジネススキルの学習と、「関係性の構築」を目的とした同期や上司とのコミュニケーション促進の大きく2つの目的があります。特に新卒入社の社員を対象とした研修においては、同期間の連携を強め、モチベーションや成長意欲の向上が期待できるため「関係性の構築」が非常に重要となっています。
しかしながら、近年は実施効率の観点でオンライン研修が広く活用されており、新人同士の繋がりが醸成しづらい環境下での実施となるケースが増えています。研修担当者にとっては新人同士のコミュニケーションをどのように生み出すかが大きな問題となっています。
そうした課題を背景に、新入社員研修の場での関係性構築に「PRAISE CARD」が活用できないかと考え、運営会社BIPROGY社の新人研修にてテスト検証をいたしました。
本コラムでは、検証によって得られた効果について紹介していきます。
検証から可視化された3つの効果
BIPROGY社の2023年度の新卒入社向け研修はオンラインと対面のハイブリッド形式で実施されました。新入社員と研修担当グループ合計136名の参加者向けに、PC版のPRAISE CARDを導入しました。
研修内のさまざまなシーンで活用できる30種類のカードを用意し、3ヶ月の研修期間内のいつでも自由にやりとりができる環境を用意しました。※図1
事前/事後アンケートを行い、カードのやりとりを通じた繋がりの変化についての検証をおこないました。
検証によって確認された効果は以下の3点です。
①コミュニケーションが増えることで関係性が深まった
新入社員に対して、PRAISECARD利用前後での変化について聞いたアンケート結果では、約6割の回答者が『同期とのコミュニケーションが活性化した』と回答し、約4割の回答者が『同期との繋がりが増加した』と回答しました。同様に、研修スタッフに実施したアンケート結果でも、約8割の回答者が『新人同士の交流が増加した』または『新人同士の交流が深まった』と回答しました。PRAISE CARDによってコミュニケーション機会が増えたことで、より強固な関係性の構築に繋がっていることが確認できました。※図2
また、自由解答では、『研修で同じグループにはなったもののその後は関わりが無かった人からPRAISECARDを贈ってもらい、その後顔を合わせた際に「カードくれたよね!」と会話が始まったことがあった。わずかな繋がりを発展させるきっかけになると実感している。』や、『オンライン研修で少し話をした人にカードを贈っておくことで、その後対面で会った時に会話のきっかけになることが多かった。』といった内容が多く、関係性を深めるきっかけ作りに活用できていることが確認できました。
②新入社員の学習意欲が向上
研修中の学習意欲に関するアンケートをPRAISECARDの利用開始前後で比較したところ、「業務(研修)の役に立つ情報を得るために、同僚や講師との接点を増やすようにしているか」について、「ある」と答えた人が85%から98%に向上しました。※図3 また、「業務(研修)をより良くするために、同僚や講師に対して積極的に相談を持ち掛けるようにしているか」について、「ある」と答えた人が76%から90%に向上しました。※図4
PRAISE CARDによってコミュニケーションハードルが下がった事で、より積極的に学習に取り組もうとするモチベーションが高まったことが確認できました。
③感謝や称賛を通して自発的な行動が増加
研修中の行動や考えに関するアンケートをPRAISECARDの利用開始前後で比較したところ、『自分の役割や業務を超えて、同僚のことを自分から助けているか』の設問に対しては、『とてもよくある/よくある』と回答した新人の割合が27%から43%に増加しました。※図5
このことから、称賛する習慣が組織内に広がることで、仲間のために動くという「自発的な行動」が増えていったのではないかと考えられます。
以上の結果より、新人研修への導入によって、関係性の構築を機にモチベーションに影響し、さらには自発的な行動へと繋がっていったことが分かりました。これは、成功循環モデル(詳しくは過去コラム:成功循環モデルとは?)における「関係の質」から「行動の質」への循環が進んでいるとも考えることができ、新入社員の主体性を高める取り組みとしてPRAISE CARDは期待できるのではないかと考えます。
引き続き新人研修におけるPRAISECARDの有用性について検証を進めていく予定です。
本コラムに興味を持たれた方は、是非一度トライアルしてみてください。
トライアルは、こちらよりお申込みいただけます。